中小企業診断士試験

中小企業診断士試験

 

中小企業診断士試験は、「中小企業支援法」第12条に基づく国家試験です。

 

中小企業診断士は1次試験、2次試験があり、他の資格にくらべて少し試験制度が複雑です。

 

この記事では、中小企業診断士の試験制度について、科目や出題形式、試験スケジュールといった、試験の基本的な内容についてわかりやすく紹介します。

 

【筆者】 やす(中小企業診断士)
40歳を過ぎてから受験し、なんとか合格!自身の受験経験、合格後の体験を書きまとめてます。

 

 


中小企業診断士1次試験

中小企業診断士試験

 

第1次試験は、中小企業診断士となるのに必要な学識を有するかどうかを判定するために実施される試験です。

 

わかりやすくいうと、経営全般に関する基礎知識をもっているかを判定する試験です。

 

中小企業診断士の1次試験は7科目ととても科目数が多く、受験を躊躇う方も多いのですが、科目合格制度があります。

 

1次試験の合格基準に満たない場合は、60点を超える得点を獲得した科目については科目合格となり、受験した年を含めて3年間受験を免除することができます。

 

試験科目

 

1日目

経済学・経済政策 9:50~10:50 60分 100点
財務・会計 11:30~12:30 60分 100点
企業経営理論 13:30~15:00 90分 100点
運営管理 15:40~17:10 90分 100点

 

2日目

経営法務 9:50~10:50 60分 100点
経営情報システム 11:30~12:30 60分 100点
中小企業経営・中小企業政策 13:30~15:00 90分 100点

 

出題形式

四肢択一または五肢択一のマークシート式

 

1次試験の合格基準
  • 第1次試験の合格基準は、総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。
  • 科目合格基準は、満点の60%を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。

 

試験実施地区

札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇

 

試験時期

例年8月上旬
※2020年のみ東京オリンピックの混雑回避のため、7月に実施されます。

 

受験手数料

13,000円

 

受験資格

年齢、学歴等に制限はありません。

 

その他
  • 1次試験では電卓の使用は禁止
  • 科目合格制度があり
  • 他資格等保有による科目免除制度あり

 

 


中小企業診断士2次試験(筆記試験)

中小企業診断士試験

 

中小企業診断士2次試験は、中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定することを目的とした試験です。

 

中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について、短答式又は論文式による筆記の方法で試験が実施されます。

 

試験科目
事例1組織・人事分野9:40~11:0080分100点
事例2マーケティング・流通分野11:40~13:0080分100点
事例3生産・技術分野14:00~15:2080分100点
事例4財務・会計分野16:00~17:2080分100点

 

出題形式

短答形式および論文形式の記述式

 

試験実施地区

札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡

 

試験時期

例年10月中旬

 

受験手数料

17,200円

 

受験資格

1次試験合格者

 

2次試験の合格基準

第2次試験の合格基準は、筆記試験における総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満がないこと

 

2次試験(筆記試験)に合格すると、2次試験(口述試験)を受験する資格が得られます。

 

その他
  • 1次試験では電卓の使用は禁止
  • 科目合格制度がなし

 

 


中小企業診断士試験のまとめ

中小企業診断士の試験は1次試験、2次試験があり、難易度を鑑みると、数か月勉強した程度で合格できる資格ではありません。

 

ですが、1次試験には科目合格制度もありますし、1次試験に合格するとその年と翌年に2次試験を受験することができます。

 

 

合格体験記に書いたように、筆者の私は1年7ケ月(2度の受験)で合格しました。おそらく、1~3年しっかり勉強する覚悟がある方であれば十分に合格できます。

 

中小企業診断士試験で学ぶ知識は、管理職となる人には必須の知識で無駄にはありません。独立願望がない方にもおすすめします。

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