過去問が最高の教科書
中小企業診断士の1次試験の勉強で最も大切な教材は何かご存知でしょうか?
結論から先に申し上げると、、過去問です。
テキストでも問題集でもありません。過去問が最高の教科書なのです。
まず勉強しないと問題が解けない。だからテキストや講義が一番大切だと考える方がいますが、それは間違いです。
中小企業診断士の1次試験は過去問にはじまって、過去問に終わるのです。
「???」
となる方もいると思いますので、解説します。
【筆者】 やす(中小企業診断士)
40歳を過ぎてから受験し、なんとか合格!自身の受験経験、合格後の体験を書きまとめてます。
勉強しなければいけないところを知ることこそ、勉強の一歩
まずはテキストを通して包括的に学んでから過去問を解く方が多いのですのが実情です。
たしかに、何もわからない状態で過去問を解いても、全く解けないかもしれません。解答解説を読んでも理解できないかもしれません。
それでは意味がないと思われるかもしれませんが、実は大きな大きな意味があります。
それは、「分からないことが、わかった」ということ。分からなかったところが勉強すべきところです。
勉強しなければいけないところを知ることこそ、勉強の一歩なのです。
中小企業診断士の1次試験では過去問と似た傾向の問題がよく出題されます。だから、過去問から勉強をはじめ、「何が問われるのか」「どのように正誤判定をするのか」を把握した上で、テキストや講義を受ける方が圧倒的に効率的に勉強できるのです。
出題範囲の基礎の基礎から勉強していくことは決して間違いではありません。でも、それでは時間がかかりすぎます。効率よく勉強して1~3年くらいかかるのに、出題範囲の基礎の基礎から勉強していくのはあまりにも非効率的なのです。
テキスト教材や講義のベースは過去問
そもそも、市販されているテキストや資格予備校の教材は何を元に作られているかご存知でしょうか?
答えはかんたん、過去問です。
市販されているテキストや資格予備校の教材は、試験要綱に記載されている出題範囲と過去問を基にして教材が作られているのです。もちろん、私が使っていたスタディングという教材も過去問を基にして作られています。
出題範囲の中でも特にこの論点の出題頻度が高いから、詳しく解説しよう、演習問題を作ろう、といった具合ですね。
すべての教材の基になっている過去問から手をつけておくことで、テキストや講義の理解度が飛躍的に高まるのです。
「中小企業診断士試験に短期間で合格する人=もともと賢い人」と一言で片づけるのではなく、短期間の勉強で合格できる合理的な勉強をしているのです。
過去問を使い何回転もさせる
繰り返しになりますが、中小企業診断士の1次試験では過去に出題された問題と同じ論点の問題や類似した問題がたくさん出題されます。
過去問を理解し、解くために必要な知識を身につけるためには、何度も解くほかありません。
実力をチェックするために1度だけ解くのではなく、2度、3度...と何度も解き、問題文、選択肢、解答解説を覚えるくらい何度も回転されることをおすすめします。
暗記してしまったら意味がないと懸念される方もいますが、解答解説まで暗記するくらい繰り返したということは、知識として十分定着している表れです。
過去問がテキスト。教科書が辞書代わり。と捉えて問題ありません、とにかく中小企業診断士の1次試験の勉強は過去問が大切なのです。