中小企業診断士,最短合格

中小企業診断士の試験は、幅広い分野に着目されることが多いのですが、本試験当日は時間との勝負でもあります。

 

つまり制限時間以内に、確実に6割得点できるように訓練しておくことが大切だということです。

 

結論から先に申し上げると、「普段の勉強では3/4の時間で問題を解く。」この訓練を何度もしておきましょう。

 

なぜ、3/4の時間で問題を解く練習をすべきなのか?理由を交えて解説しましょう。

 

【筆者】 やす(中小企業診断士)
40歳を過ぎてから受験し、なんとか合格!自身の受験経験、合格後の体験を書きまとめてます。

 


本番当日はフルで時間を使えない

端的にお伝えすると、本試験当日は何が起こるかわかりません。確実にいえることは、当日は緊張して60分フルに熟考できないということです。

 

よくある失敗例を3つ挙げます。

 

  • 本番のプレッシャーで緊張し思わぬミスをする
  • 難問を見て動揺して時間配分を間違える
  • いつもと違う周囲の音・雰囲気で集中できない

 

こうした事態に陥ってしまい、不合格だったらいかがでしょうか?「不運だった...」と言い訳してもかまいませんが、それで納得できますか?

 

 

私の個人的な見解ですが、これらは予め予測できることなので、そういう事態が起こってもそれは不運はなく対策不足だと言わざるをえないと思います。それでは1つずつ詳しく紹介します。

 

 

本番のプレッシャーで緊張し思わぬミスをする

中小企業診断士試験は1年に1度しか実施されません。不合格になったら、また1年間勉強しなければならないのです。

 

だからといって、「ミスしてはいけない」と意気込むとそれがプレッシャーとなり、普段はしないミスを犯してしまいがちです。

 

実際、普段はこんな計算ミスしないのに...普段はマークミスなんてしないのに...、緊張で思わぬミスをしてしまい不合格になる方が非常に多いのです。

 

 

そうしたミスを回避するためにも、各科目で最後の5分は見直しをするための時間に取っている方も多いかもしれません。

 

でも実際、最後に見直している途中で解答ミスや計算ミスが発覚すると一気に動揺してしまい、さらなるミスを誘発してしまうのです。

 

 

 

難問を見て動揺して時間配分を間違える

中小企業診断士試験では、毎年科目ごとの難易度が変化します。それに加えて各科目の中で、ほとんどの受験生が解けないような難しい問題も数問出題されます。

 

多くの受験生が解けない難問は捨て問する...そういう試験対策をしているかもしれません。それでも本試験当日、難問に遭遇するとわかっていても動揺してしまうのです。

 

 

明らかに難問とわかる問題がポンと1問だけでてきたならば冷静に対処できるかもしれません。

 

でも、難しい問題が3問連続したらいかがでしょうか?

 

最初は「これは捨て問だな」と冷静に判断し、次の問題に移ったとします。そしてその問題も難問で「あれこれも解けない。飛ばそう」、そしてその次の問題を解こうとしても「あれ??これも解けない!!やばい」となると、パニックになるのです。

 

 

 

いつもと違う周囲の音・雰囲気で集中できない

試験会場にはたくさんの受験生がきて独特の緊張感があります。やはり模試とは違うのです。

 

貧乏ゆすりをする人、隣の受験生が消しゴムで消していて机がゆれる、書く音がうるさい、近くの受験生が臭う...などいつもと違う環境のため集中できなくなる場合があります。

 

これらは外部環境なのでどうすることもできません。

 

ただ、間違いなくいえることは、自宅や図書館で勉強しているときよりも、確実にうるさく集中しにくい環境だということです。

 

 

 

...いかがでしょうか?

 

私は、この記事を読んでいる方に意地悪な問いかけや脅しをしたいわけではありません。

 

ここで伝えたいのは、60分、80分、90分という試験時間を丸々使うことができる想定はやめておく方がよい。そのための訓練をしておく方がよいということです。

4分の3の時間で解く練習を繰り返すべき理由

本試験当日、確実に制限時間内に解答するため対策として、有効なのが60分科目は45分、90分科目は67分で解く練習をしておくことです。

 

同じ問題であっても、制限時間が短くなると難易度が増します。じっくり考える時間がなく、残り時間が少なくなり、焦ることでしょう。

 

焦ってしまったら解ける問題も解けない...と思うかもしれませんが、まさにこれが本番当日の状況に似ているのです。

 

普段から疑似的に本番当日の環境を作り出して慣れる。実はとても大切な試験対策なのです。

 

 

勉強をはじめた当初は時間制限は設けずに、とにかく数をこなして、知識を定着させます。

 

そして一定以上の知識を身につけた終盤から直前期にかけては、制限時間をあえて短く設定し、とにかく慣れるのです。

 

普段からこうした勉強をしておくと、本試験当日動揺することがあっても、予定通り・いつも通りに解くことができるのです。

 

本試験当日、ポカミスをせず普段の実力が発揮できれば、多く方が合格できるのです。

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