50歳からでも「中小企業診断士」を目指す価値あり
50歳から中小企業診断士になれる?60歳から中小企業診断士になれるのかな?
定年が迫ってきてる今、国家資格をとって意味があるのかな?と悩んでいる方もいますよね。
断言しましょう。
50歳・60歳からでも遅くはありません。中小企業診断士は価値がありますし、50代から勉強しても合格できます。
【筆者】 やす(中小企業診断士)
40歳を過ぎてから受験し、なんとか合格!自身の受験経験、合格後の体験を書きまとめてます。
私自身は40歳の節目を迎え、今後の人生を考えるようになり、中小企業診断士を目指しました。今はもうアラフィフです。
アラフィフとなった私ヤスが、50歳からでも60歳からでも「中小企業診断士」を目指す価値があることを、詳しく解説しましょう。
なぜ、50歳以上が受験しているのか?
長年培った経験と勘でマネジメントしていると、50歳・60歳と年を重ねていくと老害と言われるだろうという危機感が発端でしたが、そのほかに50代以降の人生も考えての受験でした。
中小企業診断士試験の受験生の2割は50歳以上です。他の資格に比べて、高年齢層の受験生が多いのです。
なぜ、50歳前後から中小企業診断士を受験する人が多いのか?私の個人的な見解を3つにまとめると以下になります。
早期退職に備えるため
60歳定年まで勤めるよりも早期退職をした方が割増で退職金がもらえます。とはいえ、早期退職を考えている方は少ないと思います。
でも...
99%ない話かもしれませんが、想像してみてください。
景気悪化や業績悪化で、ある日突然、早期退職の選択肢を突きつけられたらどうしますか?
ネガティブな話ですし、考えたくもない話だと思いますが、もし仮に早期退職の選択肢を突きつけられたとき何も選択肢が無ければ、年収ダウンを受け入れてしがみつく他ありません。
30代、40代であればまだ転職はできますが、50代で転職は非常に厳しいのが実情です。
60歳、65歳定年退職まで働く予定の方も、突然の早期退職も想定して準備しておくほうが、有意義なセカンドライフを送れると思うのです。
とてもネガティブな話をしましたが、早期退職で退職金を割り増ししてもらえるのは有難い話です。
難関国家資格は社会的なステータス
国家資格をもっていると、転職にも使えるし独立したときにも使える資産になります。
50歳ともなると責任のある仕事をしているとか、社内外の人とのつながりがあるとか、役職を含め勤めている会社の中でそれなりのポジションはあることでしょう。
でも、50歳を超えてから勤め先の会社の看板がなくなると、どうでしょう?
転職ともなれば非常にシビアな見方をされます。これまで社内で評価されていた栄光・実績が評価されないことも珍しくありません。
ところが、国家資格を保有していると一定の評価は得られます。学歴よりも難関国家資格の方が評価されるのです。
資格の難易度の面で、50代から税理士を目指すことは難しくても、中小企業診断士なら目指せます。働きながらでも取得が可能です。
加えて、中小企業診断士の資格はオールラウンダーで多種多様な業界・業種で役立つことから、50歳になっても目指す方が多いのです。
定年退職後も年金プラスαで高い収入を得るため
退職金もたくさんもらえて十分貯蓄があるし、年金も十分もらえる。もう仕事はせずに趣味に生きよう!という人って案外少ないと思うんですよね。
60歳の時点で十分な貯金・預金がある人も少ないと思いますし、もし仮に十分な預貯金があったとしても仕事をやっていてたい人もいます。
定年退職後もバリバリ働きたいと思って、再就職したり、シルバー人材センターに登録しても、年収が大幅に下がります。アルバイト並みですからね。
経営コンサルタントである中小企業診断士の資格があれば、公的機関の専門家登録ができ、商工会議所などから高単価の仕事をもらえます。
実際、60代の中小企業診断士の需要はありますし、70歳を過ぎるまで年収1000万円近く稼いでいる人もいます。あるいは仕事は週2~3日くらいに仕事をセーブして年収500万円くらいにしている人もいます。
中小企業診断士の資格は定年退職後、年金にプラスαで収入がほしいと考える人にとっても最適な資格なのです。
50代でも中小企業診断士試験には十分合格できる
50歳を過ぎてから勉強をはじめて、本当に中小企業診断士に合格できるのだろうか、と心配するかもしれませんが大丈夫です。50代でも、60代でも中小企業診断士試験に合格できます。
- 50代の1次試験の合格率は、20代の合格率よりも高い。(20%)
- 50代の2次試験の合格率は、全体よりもやや低い程度。(15%)
社会人歴が長いほど、ビジネスにおける基礎知識や経験があるので、1次試験は比較的合格しやすいのです。
50代の2次試験合格率が全体にくらべて少し低いのは、設問に対して素直に回答せず、自分の考えを交えて回答してしまうためです。
素直に学び、素直に回答することを考えていれば、50歳から勉強をはじめても合格できるのです。安心してください。
中小企業診断士の受験者の傾向として、50代・60代の方も多く受験します。早期退職を考える方、定年退職後に中小企業支援をしたい方など、多くの稼ぎを望むのではなく、長い収入を得ることを望んでいる層です。年金診断士と呼ばれています。
引用元 - 年齢区分でみる中小企業診断士試験の受験層
中小企業診断士は横のつながりがとても強く、私ヤスも日々中小企業診断士の面々と出会うのですが、50代~60代の中小企業診断士もかなり多いです。
半分くらいは40代・50代から勉強して、中小企業診断士になった方でしょうか。20代から勉強してて中小企業診断士になった人の方が圧倒的に少ない印象があります。
これまで国家資格を取ろうなど考えたことがなかった40代、50代の方も、定年退職後のセカンドライフのことを考え、中小企業診断士にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
私ヤスは受験してよかったと思うし、合格できて本当によかったと感じてます。私の合格体験記については以下の記事にまとめてます。ぜひ、ご一読を。